第37回日本ティップエッジ矯正研究会名古屋大会
名古屋のウインク愛知にて開催されました年に1回の日本ティップエッジ矯正研究会の学術大会に参加しました。
その中で日本ティップエッジ矯正研究会の会長でいらっしゃる宮島邦彰教授の教育講演では、「症例の難易度を見極める」と題して、アメリカ矯正認定医(ABO) の臨床試験の評価基準 “ディスクレパンシーインデックス(DI)について紹介されました。
一般的に矯正の症例の難易度は主観的な判断であったものを、矯正診断で一般的に用いられる項目であるオーバージェット、オーバーバイト、前歯部の開咬度、側方の開咬度、創生、咬合、臼歯の反対咬合と鋏状咬合、ANB,IMPA,及びSN―GoGnを用いて客観的、定量的に判断できるようになっているのがこのDIです。これらの数値が高いほど症例は複雑で困難な症例となります。
一般的に2年半程度かかるマルチブラケットでの治療期間を実際の難易度により、予測することなど役立つインデックスであろうと思われます。
また難易度の判定と混同しないよう、治療方針を決定するシステムも再度確認のために説明していただきました。
いつも宮島教授のセミナーでは新しい知見を紹介して頂けると共に、以前から認められている診断、治療方針の立案、治療テクニックなども繰り返し確認できるので、これらの知識・技術を林歯科の患者様の治療に役立ててまいります。
林 玲子